ウクライナ国旗に寄せ書き 平和願うメッセージ 兵庫 尼崎

去年の東京オリンピックでウクライナの選手団を受け入れた兵庫県尼崎市では、地元の人たちがウクライナの国旗に平和を願うメッセージの寄せ書きをして、選手たちに送る取り組みを行っています。

尼崎市の「県立尼崎スポーツの森」では去年7月、ウクライナの競泳とアーティスティックスイミングの選手やコーチなど、合わせて33人が東京オリンピックの事前合宿を行いました。

施設には去年、選手たち自身が寄せ書きをしたウクライナの国旗が飾られています。

ロシアによる軍事侵攻を受け、施設では地元の人たちに寄せ書きをしてもらおうと、黄色と青色の模造紙で手作りした、ウクライナの国旗を入り口の近くに用意しました。
訪れた人たちは、早速「ウクライナに平和を」とか「世界は1つ」などと思い思いのメッセージを書き込んでいました。

施設では軍事侵攻が始まったあとも、当時の選手団のスタッフとメールで連絡を取っているということで、今後、選手たちに向けてメッセージを翻訳し、写真とともに送ることにしています。

また、ウクライナを支援するための募金箱も設置し、協力を呼びかけています。
今里藤勝館長は、「何よりも平和が早く訪れ、戦争ではなくスポーツを通じて各国の選手たちが競争できる安定した社会になってほしい。そして、再びウクライナの選手たちが尼崎に来てくれることを願っています」と話していました。