米国務長官 ウクライナへの軍事支援拡大 ロシア制裁も強化

アメリカのブリンケン国務長官とウクライナのクレバ外相は5日、ウクライナとポーランドの国境で会談し、ロシアに対する制裁の強化やウクライナへの軍事支援などについて意見を交わしました。

会談のあと、両外相はそろって記者会見し、ブリンケン長官は「ウクライナへのかつてない規模の支援は、今後さらに増える」と述べ、軍事支援を拡大するとともに、ロシアに対しさらなる制裁などで圧力を強めていく考えを示しました。

クレバ外相も各国からの一層の支援が必要だとしたうえで「特に求められているのは戦闘機や防空システムだ」と述べました。

また、クレバ外相は、ウクライナが国内の上空を飛行禁止区域に設定するよう求めていることにNATO=北大西洋条約機構が否定的な考えを示していることについて「NATOの弱さを示すものだ。NATOが行動をためらうことによって犠牲になるのはウクライナの人々だ」と批判し引き続きNATOに対応を求めていく考えを示しました。

さらにクレバ外相はロシアとの交渉について「どんな戦争も外交と話し合いで終結する。協議は続けなければならないが、ロシアの最後通告を受け入れるつもりはない」と述べました。