G7外相緊急会合 ロシアが攻撃継続ならさらに厳しい制裁で一致

一層、緊迫化するウクライナ情勢をめぐり、G7=主要7か国の外相による緊急会合が、4日夜ベルギーで開かれました。
オンラインで出席した林外務大臣は会合のあと、ロシアが攻撃をやめなければ、さらに厳しい制裁を科すことで一致したと明らかにしました。

緊急会合は日本時間の4日夜9時半ごろからおよそ1時間、対面形式にオンライン形式も交えて、ベルギーのブリュッセルで開かれました。

オンラインで出席した林外務大臣は会合のあと記者団に対し、ロシアによるウクライナの原子力発電所への攻撃を非難し、一般市民に被害をもたらしている攻撃も含めて、ただちに停止し、軍を撤退させるよう求めていくことを確認したと明らかにしました。

そのうえで林大臣は「ロシアが攻撃をやめないということであれば、G7として、さらなる厳しい制裁を科していくことになるという点で一致した」と述べました。

また日本政府として、ウクライナからの要請を踏まえ、防弾チョッキや非常用の食料を含めた自衛隊が保有する物資などを提供する方針を決めたことを説明したのに対し、各国から歓迎する意向が示されたということです。

林大臣は「原発への攻撃については、東京電力福島第一原子力発電所の事故を経験した日本として断じて受け入れられず、最も強いことばで非難するよう求めた。引き続き、G7をはじめとする国際社会と緊密に連携しながら対応していく」と述べました。