アジアとオセアニア株 値下がり 原発火災でリスク避ける動き

4日のアジアとオセアニアの株式市場では、ウクライナにある原子力発電所がロシア軍の攻撃を受けて火災が起きていると伝えられたことでリスクを避ける動きが強まり、多くの市場で株価は値下がりしています。

日本時間の4日午前11時半時点の各地の代表的な株価指数は、前日の終値と比べて香港でおよそ2.2%の大幅な下落となっているほか、韓国でおよそ1.1%、オーストラリア シドニーでおよそ0.9%、それぞれ値下がりしています。

また、中国 上海はおよそ0.2%、値下がりしています。

市場関係者は「ロシア軍の攻撃を受けたウクライナの原発で火災が起きていると伝えられ、投資家がリスクを避ける動きを強めていて、売り注文が各地で広がっている」と話しています。

東京株式市場も 一時800円以上値下がり

4日の東京株式市場は、ウクライナの原子力発電所がロシア軍の攻撃を受けたと伝えられたことで、投資家の間に世界経済の先行きに対する慎重な見方が広がり、日経平均株価は、一時800円以上値下がりしました。

4日の東京株式市場は、ウクライナの外相が4日、ウクライナ南東部の原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け、火災が起きていると明らかにしたと伝わったことで、投資家の間に世界経済の先行きに対する慎重な見方が広がりました。

このため、幅広い銘柄に売り注文が出て日経平均株価は、一時800円以上値下がりしました。

日経平均株価、午前の終値は前日の終値より556円67銭安い2万6020円60銭。

東証株価指数=トピックスは、29.87下がって1851.93。

午前の出来高は、8億664万株でした。

市場関係者は「ロシアとウクライナの停戦への見通しが依然、不透明だとする見方も出ていて、投資家の間にリスクを避ける動きが一段と強まっている。今後も、ウクライナ情勢をめぐって不安定な値動きが続くだろう」と話しています。