ウクライナへの軍事侵攻1週間 3日にも2回目の停戦交渉見通し

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始してから3日で1週間がたちました。停戦に向けてロシアとウクライナの2回目の交渉が3日にも行われる見通しですが、ロシア軍は各地で攻撃を激化させ、市民の犠牲者は増え続けています。

ロシア軍はウクライナ第2の都市ハリコフなど各地で攻撃を激化させています。

国連人権高等弁務官事務所は2日、これまでにウクライナ全土で227人の市民の死亡が確認されたと明らかにし、犠牲者はさらに増える見通しだとしています。

首都キエフに向けて南下しているロシア軍の部隊について、アメリカ国防総省のカービー報道官は2日「依然として動きは停滞している」と述べ、この1日で大きな進展は見られなかったとの認識を示しました。

また、南部の都市ヘルソンについては、ロシア国防省が完全に掌握したと発表していますが、カービー報道官は「激しい戦いがまだ続いていると見ている」と述べるなど、情報は錯そうしています。

こうした中、停戦に向けたロシアとウクライナの2回目の交渉は、3日にもベラルーシ西部のポーランドとの国境付近で行われる見通しです。

アメリカのブリンケン国務長官は2日の記者会見でロシア側が停戦の条件としてウクライナの「中立化」や「非軍事化」を要求していることを踏まえ、「ロシアの要求は度を越しており、交渉の対象にもならない」などとロシア側の交渉姿勢に否定的な見方を示し、双方の交渉が停戦につながるかは、依然、見通せない情勢です。