ロシアとウクライナの代表団が会談 停戦実現するかは不透明

ロシア軍がウクライナに侵攻してから初めてとなる、ロシアとウクライナの代表団による会談が行われました。
ただ、ウクライナ側は、即時停戦と軍の撤退を求めているのに対して、ロシア側は、ウクライナの非軍事化と中立化を要求していて、停戦が実現するかは不透明です。

ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻が各地で続き、民間人も含めて犠牲者が増えています。

こうしたなか、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナの代表団がロシアの代表団と会談することで合意したと明らかにし、会談は、28日、ウクライナと国境を接するベラルーシ南東部で行われました。

ロシア軍による侵攻が始まってから双方が会談を行うのは初めてです。

会談を前にロシア側の代表団のトップ、メジンスキー大統領補佐官は記者団に対し、「合意は双方の利益になるものでなければならない」と述べました。

一方、ウクライナ側は、レズニコフ国防相や外務次官らを代表団として派遣し、ウクライナ大統領府は「会談の重要な課題は、即時停戦とウクライナからのロシア軍の撤退だ」としています。

こうした中、ロシア国防省は28日、ショイグ国防相が、プーチン大統領に対して、核戦力を運用する部隊で人員を増強し、特別警戒態勢に入ったことを報告したと明らかにしました。

ロシア側は、核保有国であることを強調しながらウクライナの非軍事化と中立化を要求していて、停戦が実現するかは不透明です。