NY原油市場 WTI先物価格 大幅上昇 SWIFT制裁措置で懸念

ニューヨーク原油市場では27日、ロシアの特定の銀行を国際的な決済ネットワークから締め出す経済制裁の影響への懸念から、原油の先物価格が一時、1バレル=99ドル台まで大幅に上昇しました。

ニューヨーク原油市場では27日、欧米各国などが決めたSWIFTと呼ばれる国際的な決済ネットワークからロシアの特定の銀行を締め出す措置によって、産油国ロシアから原油の供給が滞るのではないかという懸念が強まりました。

この結果、原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格は、1バレル=91ドル台で取り引きを終えた先週末から大幅に上昇して一時、99ドル台をつけました。

また、ロンドンの市場で取り引きされている北海産のブレント原油の先物価格も27日、先週末の1バレル=97ドル台から一時、105ドル台まで上昇しました。

市場関係者は「今回の経済制裁によって、市場ではロシアから原油を輸入する際の決済に支障が出るという見方が出ていて、制裁の具体的な内容に対する警戒感が強まっている」と話しています。