外国人の新規入国 あすから段階的に緩和 新型コロナ

3月1日から外国人の新規入国が段階的に緩和されます。
受け入れ先の日本語学校や企業などでは、留学生などの入国に必要な手続きや準備が進められています。

政府はオミクロン株対策として、原則禁止されている外国人の新規入国を3月1日から緩和し、1日当たりの入国者の上限を今の3500人から5000人に増やすことにしています。

外国人が新規に入国するためのビザを取得するには、大学や会社などの受け入れ機関が事前にオンライン上で申請をする必要があります。

このうち、東京 荒川区の日本語学校では、731人の留学生が入国できなくなっていて、長い人ではおよそ2年におよぶということです。

留学生たちは海外からオンラインで授業に参加することを余儀なくされていて、時差のため深夜に授業を受けている学生もいるということです。

今月25日、入国に必要な申請の受付が始まり、早速、担当者が対応にあたりましたが、ウェブサイトへのアクセスが集中して一時、個人情報などデータを登録できなくなるなどしました。

厚生労働省によりますと、受け入れ機関が、入国者のパスポートの情報や入国後に待機する施設の住所を入力するほか、感染防止対策を徹底させるなどの誓約事項に同意すると「受付済証」が発行され、必要な書類とともに在外公館に提出してビザの交付を受けることになります。

半年前から入国を待っている23歳の中国人留学生は「1人で家にいるとやる気がどんどんなくなってしまうので、いち早く日本に入国したいです」と話していました。

日本語学校で留学生の入国手続きを担当する新井永鎮常務理事は「語学を学ぶにはことばだけでなく、文化を体験したり人と交流したりすることが大切です。万全な対策で留学生を迎え入れたい」と話していました。