ウクライナ「10万人以上が避難か」NGO 国際社会からの支援訴え

ウクライナで避難者の支援をしているNGO団体の代表がNHKの取材に応じ「10万人が避難をしていると言われているが、それ以上の人たちが避難している可能性がある」と述べ、国際社会からのさらなる支援の必要性を訴えました。

ウクライナのNGO「Right to Protection」は、自宅を離れ国内で避難している人たちに食料や医療物資の提供場所、一時的に避難できる場所の情報提供をSNSなどで行っています。

代表を務めているアレクサンドル・ガルキンさんは現地時間26日午後、NHKの取材に対し「ここ数日はとても多くの相談の電話がきている。10万人が避難をしていると言われているが、それ以上の人たちが避難しているのではないか」と話していました。

一方でガルキンさんによると、団体は国内に10の事務所があり、合わせて約160人が働いているということですが、多くのスタッフも避難を余儀なくされ、キエフを含む7つの事務所を一時的に閉鎖しているということです。

ガルキンさんは「スタッフの多くが自宅から離れて避難している。スタッフは外出もできないほか、電気やインターネットがつながらないなど、フル稼働で仕事ができない状態だ」と話していました。

また「8年前と違って、今回はウクライナ各地で支援を求めている人がいる。国内全体が非常に混乱していて、状況を把握するのがとても難しい」と支援が制限されている状況について説明しました。

そのうえで「長期的にも多くのウクライナ人たちが苦しむおそれがある。ほかの国の人権団体と連携をしながらウクライナ人たちを支援していきたい」と国際社会に支援を求めました。