岸田首相 ワクチン開発に5年で3億ドル拠出の考え

岸田総理大臣は、25日夜にワクチン開発のための世界的な連携機構、CEPI=感染症流行対策イノベーション連合のハチェットCEOと電話で会談し、今後5年間で3億ドルを拠出する考えを伝えました。

CEPIは、官民からの拠出を受けて、製薬会社や研究機関にワクチンの開発・製造に必要な資金を提供する世界的な枠組みで、WHO=世界保健機関などとともに、新型コロナワクチンの公平分配の枠組みCOVAXファシリティの立ち上げにも携わっています。

岸田総理大臣は、25日午後7時すぎからCEPIのリチャード・ハチェットCEOとおよそ10分間、電話で会談しました。

この中で、岸田総理大臣は、CEPIに対する貢献はパンデミックといった人類共通の課題に対応していくうえで大きな意義があり、国内のワクチン開発や製造を促進するための一助になるとして、今後5年間で、3億ドルを拠出する考えを伝えました。

そのうえで両者は、新型コロナ対応に加え、将来のパンデミックにも備えるため、さらに連携を強化していくことを確認しました。

日本政府は、CEPIが2017年に設立されて以降これまでに2億2000万ドルの資金を拠出しています。