去年の出生数 過去最少の84万人余 死亡数は戦後最多に

去年、生まれた子どもは84万人余りで過去最少を更新したことが厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省によりますと、去年1年間に生まれた子どもの人数「出生数」は速報値で84万2897人でした。

おととしより2万9786人、率にして3.4%減少し、明治32年に統計を取り始めて以降、最も少なくなっています。

出生数が減少するのは6年連続です。

一方、去年1年間に死亡した人は145万2289人で、おととしより6万7745人増えて戦後最多となりました。

この結果、出生数から死亡数を引いた人口の減少数「自然減」は、おととしを9万7531人上回り、60万9392人となっています。

また、結婚の件数は51万4242組で、おととしより2万3341組減って戦後最少となりました。

離婚の件数は18万7854組で8787組減少しています。

厚生労働省は「おととし新型コロナウイルスの感染が広がり始めた時期に先行きへの不安から妊娠を控えた人がいた可能性がある。また、死亡数については新型コロナの感染拡大の影響があると見られる」としています。