新型コロナ 第6波の死者4000人近くに 去年夏の第5波を上回る

オミクロン株が広がった新型コロナウイルスの第6波で亡くなった人の数は、ことしに入ってから22日までに4000人近くとなり、デルタ株が広がった去年夏の第5波を上回っています。

新型コロナウイルスに感染して亡くなったと発表された人の数は22日、全国で322人と初めて300人を超えて過去最多となるなど、多い状態が続いていて、ことしに入ってから感染の第6波で亡くなった人の数は、合わせて3950人と4000人近くとなっています。

デルタ株が広がった去年夏の第5波では、新型コロナに感染して亡くなった人は去年8月から10月までで3073人、第4波で感染したあと亡くなった人も含まれているとみられる去年7月の発表分を合わせても3483人で、今回の第6波の方が多くなっています。

現在広がっているオミクロン株は、デルタ株などに比べて重症化するリスクは低いとされる一方、感染者数は第5波の去年7月から10月の4か月間で92万人余りだったのに対し、第6波ではきょうまでの2か月足らずで289万人近くと桁違いに多くなっていて、亡くなる人も多くなっています。

また、亡くなった人のほとんどは高齢者で、当初、若い世代で拡大していた感染が、福祉施設でクラスターが発生するなど重症化リスクの高い高齢者の間で広がっていることが亡くなる人の増加の背景にあり、感染者に占める亡くなった人の割合、致死率も先週15日の時点では0.10%だったのが、きょうの時点では0.14%と、徐々に高くなっています。