林外相 ウクライナ情勢めぐり4か国の外相と会談“緊密に連携”

ウクライナ情勢をめぐり、林外務大臣は訪問先のドイツでイギリスのトラス外相ら4か国の外相と個別に会談し、力による一方的な現状変更は断じて認められないという認識で一致し、緊張の緩和に向け緊密に連携して外交努力を続けていくことを確認しました。

ドイツ南部のミュンヘンで開かれたG7=主要7か国の緊急の外相会合に出席した林外務大臣は、日本時間の19日夜から20日未明にかけて、イギリスのトラス外相をはじめ、ルーマニア、ラトビア、エストニアの合わせて4か国の外相と相次いで個別に会談しました。

一連の会談では、ウクライナの主権と領土の一体性を支持し、力による一方的な現状変更は断じて認められないという認識で一致し、緊張の緩和に向け緊密に連携して外交努力を続けていくことを確認しました。

また、林大臣はウクライナの隣国、ルーマニアのアウレスク外相との会談で、ウクライナに滞在する日本人が退避する場合の協力を要請したのに対し、アウレスク外相は最大限の支援を行う考えを示しました。

さらに、林大臣はEU=ヨーロッパ連合の外相にあたるボレル上級代表や、NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長とも個別に会談し、ウクライナ情勢をめぐる協力を確認したほか、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携のあり方などをめぐって意見を交わしました。