“水際対策の緩和方針”に 日本留学を待ち続けた外国人は

日本政府が、来月から、観光目的以外の外国人の新規入国を認める方針を表明したことを受けて、日本への留学を待ち続けてきた外国人からは、喜びの声が出ています。

去年3月に日本へ留学する予定だった、ドイツ人のベンジャミン・キューンさん(34)は、来日できずにいたため、日本にある日本語学校のオンライン授業を受けています。

しかし、授業は早朝や未明から始まるため、ドイツよりも日本との時差の少ないタイに移り住んで授業を受け続け、入国できるタイミングを待ち続けてきたといいます。

水際対策の緩和について、キューンさんは「ニュースを聞いて泣きたいくらいうれしかったです。1年間ずっと苦しくて、勉強をやめるかどうか迷っていましたが、希望が戻ってきました。入国できたら日本で友達をつくり、将来は日本で働きたいです」と話していました。
また、ペルー出身でアメリカに住む、リセット・ポンセさん(31)は、日本の“特撮”に憧れ、日本で撮影技術を学びたいと、去年7月から日本に留学する予定でしたが、来日できる見通しがたたず、日本へ行くことを諦めてアメリカで就職するかどうか迷っていたといいます。

現在の心境について、ポンセさんは「安心しました。やっとトンネルの出口に光が見えてきた感じです。隔離など入国するための条件には、すべて従いますので、いつ日本に行けるのか明確なスケジュールを知りたいです」と話していました。