IOC ワリエワの成績は“暫定的”フィギュア女子シングル

北京オリンピック、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手のドーピング違反をめぐり、17日結果が出る女子シングルの成績について、IOCの広報責任者は「暫定的」なものとして扱うことを明らかにしました。

“すべての手続きが終わるまでは授与式は行われない”

ROC=ロシアオリンピック委員会の15歳、ワリエワ選手は、去年12月のドーピング検査で血流促進作用などのある禁止薬物「トリメタジジン」の陽性反応が出たことが、北京オリンピック期間中の今月11日に明らかにされました。

この問題について、CAS=スポーツ仲裁裁判所は、15歳のワリエワ選手はWADA=世界アンチドーピング機構の規程で「要保護者」にあたり、証拠の基準が異なり制裁が低く定められているなどとして、大会出場の継続を認める判断を示し、ワリエワ選手は15日行われた女子シングル前半のショートプログラムでトップに立ちました。

16日行われたIOCと大会組織委員会の会見で、ワリエワ選手が17日結果が出る女子シングルで3位以内に入った場合、ROCのメダルの数に加わるのかと質問されたのに対し、IOCのマーク・アダムス広報責任者は「いくつか問題がある」などとして、成績を「暫定的」なものにすることを明らかにしました。

一方で団体のメダル授与式についてはメダルを獲得した国やIOCの本部があるスイスのローザンヌを代わりの候補地にあげて「関係する国のオリンピック委員会や選手と協議する。ただ、すべての手続きが終わるまでは授与式は行われない」と話しました。

米有力紙“禁止でない2種の薬物検出”

こうした中、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは15日、ワリエワ選手の検体から「トリメタジジン」のほかに、禁止薬物のリストには入っていないものの心臓病の治療などに使われる「ハイポクセン」と「Lーカルニチン」という2種類の薬物が検出されていたと報じました。

ワリエワ選手側は、禁止薬物の検出は祖父が服用している薬の混入が原因だと主張しているほか、ほかの2種類の摂取については事前に申告していたということですが、記事の中でUSADA=アメリカアンチドーピング機構の幹部は、若いトップ選手から複数の薬物が検出されるのは極めて異例だとしたうえで「3種類の組み合わせは、持久力の向上や疲労軽減などを目的としたものと見られる」と指摘しています。