フランス ワクチン接種証明の提示義務づけ 抗議の車列がパリへ

フランスでは、新型コロナウイルスのワクチン接種証明の提示が義務づけられていることに抗議するデモが行われています。
デモの参加者が、各地から車列を組んでパリを目指す一方、警察は、車列が道路を封鎖した場合には、排除すると警告しています。

フランスでは、飲食店や長距離の交通機関を利用する際に、新型コロナのワクチン接種証明の提示が義務づけられ、これに抗議する市民が、各地から車列を組んでパリを目指す動きが、今月9日以降、広がっています。

AFP通信によりますと、11日、パリを目指した車両は、およそ1800台に上ったということです。

フランス西部からパリを目指している女性は「接種証明のせいで行きたい場所に行けず、やりたいこともできなくなった。今こそ自由を取り戻す時だ」と話していました。

パリでは12日、市内の複数の場所でデモが呼びかけられていますが、警察は、治安部隊7200人近くを動員して、パリの中心部につながる道路で検問を行うなど厳戒態勢を敷き、これまでのところ目立った混乱は起きていません。

警察は11日、ツイッターで大型の重機の写真を公開し、デモ隊が道路を封鎖した場合には、排除すると警告しています。