東京都 コロナ 11人死亡 1万8287人感染確認 前週同曜日下回る

東京都内の9日の感染確認は1万8287人で、ことしに入って初めて前の週の同じ曜日を下回りました。
10歳未満の子どもは3000人を超え、年代別で最も多くなっています。
また都は感染が確認された11人が死亡したと発表しました。
都の担当者は「頭打ちというにはまだ様子をみる必要がある。いまだに高い水準の感染者が出ているので、引き続き感染対策を徹底してもらいたい」と呼びかけています。

東京都は9日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の1万8287人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

これまでで最も多かった1週間前の水曜日より、およそ3300人減りました。

前の週の同じ曜日を下回るのは、ことしに入って初めてです。

さらに、9日までの7日間平均は、前の週の1.1倍の1万8105.1人でしたが、8日よりも469.9人減りました。

いずれの数値も減少したことについて、都の担当者は「頭打ちというにはまだ様子をみる必要がある。いまだに高い水準の感染者が出ているので、引き続き、感染対策を徹底してもらいたい」と呼びかけています。

一方、濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は、632人でした。

10歳未満3000人超 年代別で最多

9日確認された1万8287人の年代別は、
▼10歳未満が3157人、
▼10代が2105人、
▼20代が2899人、
▼30代が2997人、
▼40代が2995人、
▼50代が1759人、
▼60代が943人、
▼70代が704人、
▼80代が533人、
▼90代が185人、
▼100歳以上が5人、
▼年代がわからない人が5人でした。

10歳未満が3000人を超え、年代別で最も多くなったほか、80代と90代も過去最多となっています。

65歳以上の高齢者は1803人で、全体の9.9%でした。

感染経路がわかっているのは6938人で、このうち、
▼「家庭内」が4372人と最も多く、63%を占めています。
次に多い、
▼「施設内」は22.5%にあたる1561人で、
このうち、
▽保育園と幼稚園で合わせて555人、
▽小学校で419人、
▽高齢者施設で288人、
▽医療機関で122人の感染が確認されました。

感染経路が「施設内」となっている人はこれまでで最も多くなっています。

また、自宅療養中の人は8万2534人でした。

医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するかを調整中の人は過去最多の7万8536人でした。

これまでの都の基準で集計した、人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、9日時点で、8日より8人増えて、59人でした。

これとは別に、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計している重症の患者は、9日時点で175人で、8日より7人増えました。

また、都は、感染が確認された70代から90代の男女合わせて11人が死亡したことを明らかにしました。

コロナ患者用の病床使用率57.2%(9日時点)

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は8日より1.4ポイント上昇し、9日時点で57.2%になりました。

1か月前の先月9日は10.4%で、この1か月で50ポイント近く上昇しています。

緊急事態宣言発出の指標は(9日)

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

▽オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、
▽入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合の、
いずれかが30%から40%となり、
かつ、
▽新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。
このうち、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率は、9日時点で23.3%となり、8日から0.9ポイント上昇しました。

対象となる重症の患者は、
▽これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、
▽高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、
それに
▽これらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者、
なども含めます。
また、入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合は、6日前の今月3日の時点では10.6%でしたが、9日は発表がありません。

都によりますと、次の発表は10日を予定しているということです。
新規陽性者数の7日間平均は、9日時点で1万8105.1人で、8日より469.9人減りました。