東京都 新型コロナ 6人死亡 2万1576人感染確認 初の2万人超え

東京都内の2日の感染確認は、初めて2万人を超えて2万1576人となりました。感染の急速な拡大で家庭内感染や施設内感染、自宅療養者や宿泊療養者など過去最多となる数値が相次いでいます。都の担当者は、「誰もが感染者や濃厚接触者になる可能性がある」と述べ、感染防止対策の徹底を強く呼びかけています。

東京都は2日、都内で「10歳未満」から「100歳以上」の男女合わせて2万1576人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で一日の感染確認が2万人を超えたのは初めてで、これまでで最も多かった先月28日の1万7631人よりもおよそ4000人多く、感染拡大が続いています。

1週間前の水曜日の1.5倍余りです。

2日までの7日間平均は前の週の1.5倍余りの1万6467.0人となりました。

1万6000人を超えるのは初めてです。

都の担当者は、「先週から1日1万人超える日が続き、きょうは特に大きな数字だ。誰もが感染者や濃厚接触者になる可能性がある」と述べ、感染防止対策の徹底を強く呼びかけています。

また、2日から、感染が確認された人の総数には、濃厚接触者で症状があり、医師の判断で、検査を行わずに新型コロナに感染したと診断された「特例疑似症患者」も含まれていて、2日は589人でした。

2日の2万1576人の年代別は、
▽10歳未満が3300人、
▽10代が2458人、
▽20代が4039人、
▽30代が3741人、
▽40代が3496人、
▽50代が2108人、
▽60代が1070人、
▽70代が736人、
▽80代が456人、
▽90代が153人、
▽100歳以上が12人、
▽年代が分からない人が7人でした。

すべての年代で過去最多となりました。

65歳以上の高齢者は全体の8.4%にあたる1823人で、過去最多です。

感染経路が分かっているのは7433人で、このうち▽「家庭内」が4779人と最も多く、64.3%を占めています。

次に多い「施設内」は20.8%にあたる1545人で、このうち▽保育園と幼稚園で合わせて557人、▽小学校で420人、▽高齢者施設で198人、▽医療機関で109人の感染が確認されました。

▽家庭内と▽施設内、それに▽職場内で感染が確認された人はいずれも過去最多です。

また、▽自宅療養中の人は7万2717人、▽宿泊療養施設に入っている人は3960人で、いずれも過去最多となりました。

一方、都の基準で集計した2日時点の重症の患者は1日より1人増えて30人です。

また、都は、感染が確認された「60代」から「100歳以上」までの男女合わせて6人が死亡したことを明らかにしました。

都内 病床使用率上昇

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は、1日より0.7ポイント上昇し、2日時点で51.4%になりました。

また、都の基準で集計した重症患者30人のうち、都の確保している病床に入院しているのは28人で、2日時点の重症患者用の病床使用率は、1日と同じ5.5%です。

一方、国の基準で集計した2日時点の都内の重症患者は540人、重症患者用の病床の使用率は36.8%です。

重症患者をめぐっては、重症かどうかを判断する基準が東京都と国で異なっていて、都は、人工呼吸器か、人工心肺装置=ECMOでの管理が必要な患者を重症患者としています。

一方、国は、都の基準に加えて、ICU=集中治療室などでの管理が必要な場合も、重症患者としています。

山際新型コロナ対策相「増え方は相当緩やかに」

山際新型コロナ対策担当大臣は、記者団に対し「東京都の新規感染者数が2万人を超えたとは承知しているが、その増え方は相当緩やかになってきている」と指摘しました。

そして、今月13日が期限となっている東京へのまん延防止等重点措置の扱いについて「東京都とはしっかりコミュニケーションを取りつつ、医療がひっ迫しないようにしながら、どうコントロールできるかということをきちんと見ていくステージにある」と述べました。