東京 コロナ 1人死亡 1万1751人感染確認 月曜では初の1万人超

東京都内の31日の感染確認は1万1751人で、月曜日としては初めて1万人を超えました。また31日までの7日間平均は前の週のおよそ1.8倍となり、増加の割合が徐々に下がってきていますが、都の担当者は「今の数字をもって、感染が落ち着いてきているとは思えず、安心できる状況ではない」として、引き続き、感染防止対策の徹底を呼びかけています。

東京都は31日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」までの男女あわせて1万1751人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の月曜日のおよそ1.4倍で、月曜日としては初めて1万人を超えました。

1月の1か月の感染確認は、19万4719人で、これまでで最も多かった去年8月の12万9193人の1.5倍となっています。

31日までの7日間平均は1万5163.9人となり、前の週のおよそ1.8倍で29日から、前の週と比べた増加の割合は2倍を下回っています。

1月10日に10倍を超えたのをピークにその後、増加の割合が徐々に下がってきていますが、都の担当者は「今の数字をもって感染が落ち着いてきているとは思えず、安心できる状況ではない」と話しています。

31日の1万1751人の年代別は
▼10歳未満が1606人、
▼10代が1374人、
▼20代が2485人、
▼30代が1963人、
▼40代が1884人、
▼50代が1190人、
▼60代が580人、
▼70代が349人、
▼80代が206人、
▼90代が108人、
▼100歳以上が6人です。

65歳以上の高齢者は909人で、全体の7.7%でした。

感染経路が分かっているのは3844人で、このうち「家庭内」が2495人と最も多く、64.9%を占めています。

次に多い「施設内」が17.1%に当たる656人で、
このうち▽保育園と幼稚園で合わせて229人、
▽小学校で168人、▽高齢者施設で109人、
▽医療機関で40人の感染が確認されました。

都の担当者は、「どこで誰が感染してもおかしくない状況が続いている。生活空間を共にしている家庭内や施設での感染が変わらず多くなっているので引き続き、それぞれの場で感染防止対策の徹底をお願いしたい」と話しています。

また、自宅療養中の人は過去最多の7万1960人となり、初めて7万人を超えました。

一方、都の基準で集計した31日時点の重症の患者は30日より3人増えて26人でした。

また都は、感染が確認された90代の女性1人が死亡したことを明らかにしました。

このほか、都は12月に感染を確認したと発表した人のうち18人は、再検査で陰性が確認されるなどしたとして、感染者から削除すると発表しました。

病床使用率は49.2%

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は31日時点で49.2%となりました。30日から0.7ポイント上昇し、都が緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしている50%に迫っています。

都内の病床使用率は▽1月21日に30%▽26日に40%をそれぞれ超えたあと、さらに上昇が続いています。

一方、都の基準で集計した重症の患者は26人で重症患者用の病床使用率は5.1%です。