嘉手納基地の夜間早朝飛行禁止求め 周辺住民3万5000人余が提訴

沖縄のアメリカ軍嘉手納基地周辺の住民が、軍用機の騒音で健康被害を受けているとして、国に対して夜間早朝の飛行禁止などを求める訴えを28日、那覇地方裁判所沖縄支部に起こしました。原告は軍用機の騒音をめぐる裁判では過去最大規模の3万5000人余りに上ります。

訴えを起こしたのは嘉手納基地の周辺の8つの市町村に暮らす3万5000人余りです。

原告の住民たちは基地を頻繁に離着陸する軍用機の騒音で健康被害や日常生活に大きな影響を受けていると主張して、国に対して夜間早朝の飛行禁止や原告1人当たり月5万5000円の損害賠償などを求めています。

嘉手納基地の騒音をめぐる裁判は、昭和57年以降、3次にわたって起こされ、いずれも国に損害賠償の支払いを命じる判決が確定したものの、飛行禁止は認められませんでした。

このため、4次となる今回の裁判では改めて夜間早朝の飛行禁止を強く求めていく方針です。

原告の数は、軍用機の騒音をめぐる裁判では過去最大規模で、今後、騒音の被害や対策をめぐりアメリカ軍に基地を提供した国の責任が争われることになります。