東京都 新型コロナ 3人死亡 1万6538人感染確認 3日連続で最多

東京都内の27日の感染確認は1万6538人で、26日よりも2400人余り多くなり、3日連続で過去最多となりました。

また、自宅療養中の人は初めて5万人を超えて5万11人に上り、都の担当者は「自宅療養者は、都や保健所などで連携して支援しているが、この段階に至っては個人がみずから自分を守る行動を徹底していくことが必要だ」と話しています。

東京都は27日、都内で「10歳未満」から「100歳以上」までの男女合わせて1万6538人が新型コロナウイルスに感染していることを新たに確認したと発表しました。

26日よりさらに2400人余り増えて、これで3日連続で過去最多となりました。

また、木曜日としては、これまでで最も多かった、1週間前の今月20日のおよそ1.9倍です。

7日間平均は1万1762人となり、前の週の2倍余りとなりました。

都内で感染が確認された人は27日までで50万人を超えて51万5087人となりました。

27日の1万6538人の年代別は
▽10歳未満は2048人、
▽10代が1750人、
▽20代が3775人、
▽30代が3000人、
▽40代が2594人、
▽50代が1661人、
▽60代が752人、
▽70代が504人、
▽80代が321人、
▽90代が127人、
▽100歳以上が5人で、
▽年代が分からない人が1人でした。

このうち、10歳未満から90代まではいずれも過去最多でした。

一方、65歳以上の高齢者は全体の7.7%にあたる1267人で、過去最多となりました。

また、自宅療養中の人は初めて5万人を超えて、5万11人に上っています。

24日に3万人、そして26日に4万人をそれぞれ超えたばかりで、感染の急速な拡大にともなって自宅で療養する人もかつてないペースで増加しています。

都の担当者は「自宅療養者は、都のフォローアップセンターや保健所、医療機関で連携して支援しているが、この段階に至っては個人がみずから自分を守る行動を徹底していくことが必要だ。体調が悪くなった時は、すぐに支援機関に連絡するほか、家族や知人どうしで連絡を取り合って、日々の健康管理を徹底してほしい」と話しています。

27日の時点で入院している人は、26日より122人増えて3149人でした。

医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するかを調整中の人は3万9105人で、過去最多です。

感染経路が分かっているのは5662人で、
▽「家庭内」が3236人と最も多く全体の57.2%でした。
次いで、
▽「施設内」が21.4%にあたる1212人でした。

このうち
▽保育園と幼稚園で合わせて437人、
▽小学校で271人、
▽高齢者施設で207人、
▽医療機関で113人の感染が確認されるなど、幅広い施設で感染が広がっています。
また、
▽「職場内」での感染は590人でした。

「家庭内」、「施設内」、「職場内」で感染した人は、それぞれ過去最多となっています。

27日の1万6538人のうち無症状の人は1446人で過去最多となっています。

また、都の基準で集計した27日時点の重症の患者は26日と同じ18人でした。

さらに、都は、感染が確認された90代の男性と、70代の男性2人の合わせて3人が死亡したことを明らかにしました。

病床使用率44.4% 宣言発出要請検討の50%に近づく

東京都内で新型コロナの患者用の病床使用率が、27日時点で44.4%となり、都が緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしている50%に近づいています。

都が新型コロナの患者のために最大で確保できるとしている6919床の病床使用率は、27日時点で44.4%となりました。

都内の病床使用率は今月に入って上昇が続いていて、今月9日に10%を超えると、
8日後の17日に20%、その4日後の21日には30%をそれぞれ超えました。

そして、27日、40%を超えた26日より1.6ポイント上回り、都が政府に対し緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしている50%に近づいています。

一方、重症の患者は27日時点で18人で、ピーク時に297人に上った第5波に比べると大幅に少なく、重症患者用の病床使用率は3.5%です。