テニス全豪 車いす 男子シングルス 国枝慎吾が2年ぶり優勝

テニスの四大大会、全豪オープンの車いすの部の男子シングルスで、去年の東京パラリンピックの金メダリスト、国枝慎吾選手が、2年ぶり11回目の優勝を果たしました。

国枝選手は、27日行われた車いすの部、男子シングルスの決勝で、イギリスのアルフィー・ヒューウェット選手と対戦しました。

第1セットは接戦となり、国枝選手は、ゲームカウント6-5で迎えた第12ゲームで、強烈なフォアハンドから厳しいコースにショットを決め、相手のサービスゲームをブレークして、このセットを7-5で奪いました。

第2セットは、序盤からミスを重ね、相手の鋭いショットにも押されて、3-6で落としました。

最終の第3セットは素早いチェアワークから主導権を握り、ショットを左右に打ち分けるなど、終始攻撃的なプレーで、このセットを6-2で奪い、セットカウント2対1で、この大会2年ぶり11回目の優勝を果たしました。

国枝選手は四大大会のシングルスでの優勝回数を「26」に伸ばしました。

「最高のテニスができた ゾーンに入っていた」

国枝慎吾選手は、試合後の会見で「けさまでは、いいテニスができていなかったが、コートに来て変わった。キャリアの中でも最高のテニスができた。ゾーンに入っていたと思う。自分がどんなプレーをしたのか覚えていないが、持っている力以上のプレーができた」と喜びをにじませました。

国枝選手は、去年の東京パラリンピックで金メダルを獲得したあとモチベーションを保つことの難しさを実感してきたと言います。

会見では「なかなか本当に難しくてきのうも『もうテニスやめようかな』と思ったし、きょうの試合前も『もしかしたら最後の試合になるかもな』と思った。ウィンブルドン選手権の男子シングルスのタイトルは残っているが、自分自身、この業界で達成感をすごく感じている中でプレーしなければならない難しさに直面している。きょうなぜ勝てたかと言われても難しい」と心境を打ち明けました。

そのうえで「試合になると負けたくない気持ちがわいてくる。よりよいプレーを見せるというテニスを始めたときの原点にいかに向き合えるか。自分自身がどういうテニスをして成長していきたいか、そこに集中するしかない」と話しました。