東京都 新型コロナ 5人死亡 1万4086人感染 2日連続で過去最多

東京都内の26日の感染確認は1万4086人で25日よりも1200人以上多くなり2日連続で過去最多となりました。検査の陽性率はすでに第5波のピークを上回り30%を超え、都の担当者は「日に日に人と接触することによる感染のリスクが高まっているという危機意識をもって十分な対策をとってほしい」と呼びかけています。

東京都は26日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の男女合わせて1万4086人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。25日より1200人以上多くなり2日連続で過去最多となりました。

また水曜日としてはこれまでで最も多かった1週間前の今月19日より6700人余り多く1.9倍の増加です。

7日間平均は初めて1万人を超えて1万633.4人となり、前の週の2.3倍となりました。

陽性率 30%超に

また都は検査の陽性率が25日時点で30.5%になったと明らかにしました。陽性率は今月20日に第5波のピークを上回り、その後も上昇が続いています。

都の担当者は「街なかに感染している人がかなりの割合でいることを示している。日に日に人と接触することによる感染のリスクが高まっているという危機意識をもって十分な対策をとってほしい」と呼びかけています。

1万4086人の年代別は
▽10歳未満は1829人
▽10代が1600人
▽20代が3225人
▽30代が2442人
▽40代が2213人
▽50代が1334人
▽60代が671人
▽70代が414人
▽80代が250人
▽90代が102人
▽100歳以上が5人で
▽年代が分からない人が1人です。

10歳未満と10代、30代から70代まではそれぞれ過去最多になりました。また30代以下が全体の64.6%を占めています。65歳以上の高齢者は7.4%に当たる1040人で初めて1000人を超えました。

また全体の44.8%に当たる6305人はワクチンを2回接種していました。

感染経路が分かっているのは4892人で
▽「家庭内」が2642人と最も多く全体の54%でした。
また
▽「施設内」が24.4%に当たる1192人で過去最多になりました。

▽保育園と幼稚園であわせて394人
▽小学校で228人
▽高齢者施設で136人が確認されるなど
幅広い施設で感染が広がっています。
▽「職場内」での感染は504人でした。

「家庭内」「施設内」「職場内」で感染した人はそれぞれ過去最多となっています。

26日時点で入院している人は25日より222人増えて3027人でした。

自宅療養中の人は25日より4400人余り増えて4万2733人となり、初めて4万人を超えました。

医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するか調整中の人は3万4620人で過去最多です。

一方、都の基準で集計した26日時点の重症の患者は25日より4人増えて18人でした。

さらに都は感染が確認された40代と70代から90代の男女合わせて5人が死亡したことを明らかにしました。このうち3人は同じ特別養護老人ホームに入所していて、この施設内で感染したということです。

都内の病床使用率 40%超に

東京都内で新型コロナの患者用の病床使用率が26日時点で40%を超えて42.8%となり、都が緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしている50%に近づいています。

都が新型コロナの患者のために最大で確保できるとしている6919床の病床使用率は26日時点で40%を超えて42.8%となりました。

都内の病床使用率は今月に入って上昇が続いていて、今月9日に10%を超えると8日後の17日に20%、その4日後の21日には30%をそれぞれ超えました。

そして30%を超えてから5日後の26日、40%を超え、都が政府に対し緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしている50%に近づいています。

一方、重症の患者は26日時点で18人でピーク時には297人に上った第5波に比べると大幅に少なく病床使用率は3.5%です。

都によりますと、重症の患者は少ないものの感染確認の急増に伴って重症化のリスクが高い高齢者や基礎疾患がある人の入院が増えていることから、全体の病床使用率の上昇が続いているということです。

病床使用率を抑えるためには感染拡大に歯止めをかけ、新規陽性者をいかに減らしていくかが焦点になります。