奈良 明日香村 高松塚古墳 石室の約1300年前のひつぎ CGで復元

奈良県明日香村の高松塚古墳で見つかった、ひつぎの破片や金具などを奈良県内の考古学の研究機関が科学的に分析し、その結果をもとに石室に納められていた、およそ1300年前のひつぎをCGで復元しました。

飛鳥時代に造られた高松塚古墳では「飛鳥美人」で知られる壁画が発見された50年前の調査の際に、木製のひつぎの破片や、ひつぎに取り付けられていたとみられる金具などが見つかっています。

この金具について今回、橿原考古学研究所と、奈良文化財研究所が共同で科学的な調査を実施しました。

調査では、ひつぎと金具に組み合わさるものがないか調べたところ、くぎ穴が一致するものが見つかったほか、七角形や八角形をした5つの金具の表面に付着した化学物質の種類を調べたところ、水銀を含む朱などが検出されました。

このことから、このタイプの金具は、朱が塗られていたひつぎの内側に取り付けられていたことがわかったということです。

そして、調査結果などをもとに、およそ1300年前のひつぎをCGで復元しました。

長さは、およそ2メートル、幅は58センチほどあり、表面には黒い漆が施され、内側にも、くぎ隠しのような金具が使われるなど丁寧なつくりだったとみられるということです。

橿原考古学研究所の岡林孝作副所長は「科学的な分析によって、金具の具体的な使われ方などを特定することができた。この時期のひつぎの実態を解明していくうえで重要な成果だ」と話していました。

今回の研究成果は、来月5日から橿原考古学研究所附属博物館で開かれる展示会で公開されます。