厚労相 エッセンシャルワーカーの自宅待機期間見直し検討も

オミクロン株の感染拡大を受けて、後藤厚生労働大臣は、社会機能を維持するため、現在、最短で6日目に解除される濃厚接触者となった「エッセンシャルワーカー」の自宅などでの待機期間について、必要に応じて見直しを検討する考えを示しました。

オミクロン株の感染拡大を受けて厚生労働省は、社会機能を維持するため、濃厚接触者に求める自宅などでの待機期間を14日間から10日間に短縮したうえで、医療従事者などのいわゆる「エッセンシャルワーカー」については、6日目に実施するPCR検査などで陰性であれば、待機を解除できるようにしています。

「エッセンシャルワーカー」の待機期間について、後藤厚生労働大臣はNHKの「日曜討論」で「今後、感染状況などを踏まえ、必要であれば弾力的な運用をもう少し考えていくことも検討しなければならない。そういう局面も来るだろう」と述べ、必要に応じて見直しを検討する考えを示しました。

また、さらに感染が急拡大した場合に、若い世代で重症化リスクの低い人は医療機関を受診せず、自宅での療養を可能とすることもありえるなどとした専門家らの提言について、「今の状況からいえば、若い世代も体調が悪ければ医療機関にできるかぎり行ってほしい。ただ、ますます医療がひっ迫する事態になった際に、どんな形ですべての人に適切な医療を提供できるかという観点から、今後さまざまな対応を考えていかなければならない」と述べました。