新型コロナ 台湾の感染確認 7か月ぶり80人台に 警戒強める

台湾の域内で新型コロナウイルスへの感染が新たに確認された人の数が、およそ7か月ぶりに80人台に上り、当局は、公共交通機関の車内での飲食を23日から禁止するなど警戒を強めています。

台湾の感染状況は、去年7月下旬から落ち着いていましたが、旧正月の春節をふるさとで過ごそうという海外在住の人たちの帰省ラッシュに伴って、12月から、空港の検疫での感染確認が増え始めました。

1月に入ると、域内での感染も徐々に増え、当局の22日の発表では、新たに82人の感染が確認されました。

1日の感染確認が80人台に上ったのは、およそ7か月ぶりです。

北部の桃園市にある工場では、21日と合わせて、70人の集団感染が確認されました。

当局によりますと、このうち2人は、先に多数の感染が確認された市内のレストランを利用した際、飲食店などの客に義務づけられている自身の連絡先の登録を怠っていたため接触者と特定されるのが遅れ、工場での感染拡大につながったということです。

このため当局は、飲食店などでの連絡先の登録を徹底するよう指示しました。

また、公共交通機関の車内などでの飲食を23日から禁止します。

来週末の29日から春節の連休に入り、行楽地やイベント会場などが混み合うことも予想され、当局は感染拡大に警戒を強めています。