リトアニアのラム酒 台湾が買い取り 中国へ輸出も拒否見込みで

台湾の出先機関が開設され中国との関係が悪化しているバルト3国の1つ、リトアニアが中国向けに輸出したラム酒が通関を拒否されることが見込まれるとして、台湾は代わりに買い取り、支援などを通じて一層の関係の強化を図っています。

リトアニアは去年、「台湾代表処」という名称で台湾の出先機関の開設を認め、これに対して中国は、リトアニアとの外交関係を格下げするなど強く反発しています。

こうした中、リトアニアは中国向けに輸出したラム酒2万400本が中国側の通関を拒否されることが見込まれるとして、先月、台湾当局に支援を求めました。

これに応じて公営の台湾タバコ酒会社が買い取り、ラム酒は別の船に積み替えられて台湾に到着し、22日、報道陣に公開されました。

瓶には、中国の簡体字で原産地などが記載されていましたが、台湾の漢字のラベルに貼り替えられ、旧正月の春節ころから販売される予定です。

台湾当局によりますと、中国が税関を通そうとしないリトアニアからの貨物コンテナは少なくとも120個あるということで、すべて台湾側が引き取る方針を示しています。

一方、リトアニアでは今月、ナウセーダ大統領が「台湾の出先機関に『台湾』の名を冠したのは誤りだった」と発言するなど、政権内の不一致もみられ、台湾当局はリトアニアとの共同事業に向けた10億ドルの基金の設立を表明するなど、利益が伴うことを示すことで、一層の関係の強化を図っています。