韓国の情報当局「米が北にワクチン提供する意向」伝える

韓国の情報当局はアメリカが北朝鮮に、新型コロナウイルスのワクチンを提供する意向があると伝えていたと明らかにしました。人道支援を通じて北朝鮮との対話再開を進めたい思惑もあるとみられますが、アメリカへの圧力を強める北朝鮮が受け入れるかは不透明です。

これは韓国のパク・チウォン(朴智元)国家情報院長が21日、国会の情報委員会で明らかにしました。

委員会に出席した委員によりますと、アメリカ政府がワクチン6000万回分を国連と協力して提供することができると北朝鮮側に伝え、北朝鮮側からは「上に報告する」と回答があったということです。

また、パク院長は「北はロシアや中国などのワクチンは信用していない。アメリカのワクチンだけを望んでいるようだ」と述べたということです。

これに関連して韓国の通信社・連合ニュースは、アメリカの提案は先月、北朝鮮のキム・ソン国連大使に伝えられ、キム大使は関心を示しながら「ワクチンはファイザーかモデルナか」と尋ねたと報じました。

アメリカとしては北朝鮮との関係が進展しない中、人道支援を通じて対話の再開を進めたいという思惑もあるとみられます。

ただ、北朝鮮はことしに入って相次いでミサイルを発射していることに加えて、2018年4月に表明したICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験や、核実験の中止について見直しを検討することを示唆するなどアメリカへの圧力を強めており、北朝鮮がワクチンの提供を受け入れるかは不透明です。