トンガ 空港滑走路の火山灰除去終了 各国からの支援始まる

大規模な海底火山の噴火による被害が広がっている南太平洋のトンガでは、空港に積もっていた火山灰を取り除く作業が終わり、20日、オーストラリアとニュージーランドから飲料水などの支援物資を載せた航空機が到着しました。
日本も緊急支援物資を輸送することを決めるなど、各国による支援が始まっています。

今月15日にトンガ付近で発生した大規模な海底火山の噴火についてトンガ政府は、これまでに3人が死亡し、多くのけが人が出たと発表していて、現地では火山灰が積もるなど人々の生活が影響を受けています。

空港の滑走路に積もった火山灰の影響で、各国は支援物資を輸送することができていませんでしたが、オーストラリアとニュージーランドは滑走路で火山灰を取り除く作業が終わったとして支援物資を載せた軍の航空機を派遣し、20日到着しました。

支援物資には、飲料水や通信機器などが含まれていて、噴火の発生以来、トンガに国外から支援物資が届くのは初めてです。

オーストラリア軍は、トンガのフアカヴァメイリク首相みずから首都があるトンガタプ島の空港を訪れている写真を公開しました。

トンガへの支援をめぐっては、支援にあたる人材やヘリコプターを載せたニュージーランド軍の艦船も20日中に到着する見通しです。

日本も防衛省が緊急支援物資として飲料水を輸送することを決めるなど各国による支援が始まっています。

中国 10万ドルの緊急援助

南太平洋のトンガ付近で発生した大規模な海底火山の噴火をめぐって中国外務省の趙立堅報道官は20日の記者会見で、中国の赤十字社にあたる『中国紅十字会』がすでに10万ドルの緊急援助を行ったとしたうえで「中国政府も、現地の大使館を通じて飲み水や食料などの支援物資の提供を行った。引き続きトンガ側の要望に応じて、資金や物資の支援に最善を尽くしていく」と述べました。

また、中国の習近平国家主席は19日、トンガのツポウ6世国王にお見舞いの電報を送り「中国は、トンガの人々が災害を克服し、復興できるよう、できるだけの支援をする用意がある」としています。

建物損壊や倒木も ロイター通信映像

ロイター通信は、トンガの首都があるトンガタプ島で今月17日から18日にかけて撮影された映像を配信し、大きな被害が出ている様子を伝えています。

このうち、島の沿岸部のリゾート地などを18日に撮影した映像では、多くの木が倒れたり折れたりしている様子や、地面が辺り一面火山灰に覆われている状況が確認できます。

さらに、建物が基礎部分だけとなり周囲にがれきが散らばっていたり、倒壊せずに残った建物も壁がめくれるようにして壊れたりしている様子がわかります。

また17日に撮影された別の映像では、道路が灰などに覆われている様子も確認できます。