佐渡島の金山 世界遺産登録 安倍氏“論戦避け不申請は間違い”

新潟県などが世界文化遺産への登録を目指している「佐渡島の金山」について、自民党の安倍元総理大臣は、韓国が反発していることを踏まえ「論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」と述べました。

新潟県や佐渡市が世界文化遺産への登録を目指している「佐渡島の金山」について、自民党内では、来月1日の期限までにユネスコに推薦するよう求める意見がある一方、韓国が反発していることも踏まえ、今回の推薦は見送るべきだという声も出ています。

これについて自民党の安倍元総理大臣は、派閥の会合で「安倍政権時代に『明治日本の産業革命遺産』を登録した際、当時も反対運動が国際的に展開されたが、しっかりと反論しながら、最終的にはある種の合意に至った」と指摘しました。

そのうえで「今度の件は、岸田総理大臣や政府が決定することだが、ただ論戦を避ける形で登録を申請しないというのは間違っている。しっかりとファクトベースで反論していくことが大切で、その中で判断してもらいたい」と述べました。

磯崎官房副長官「政府全体で総合的に検討」

磯崎官房副長官は、記者会見で「政府としては、世界遺産への登録を実現することが何よりも重要だと考えており、そのために、何が最も効果的かという観点から、現在、政府全体で総合的に検討している。実現への思いはみな同じだと思うので、そのための検討をしている」と述べました。

地元の団体「われわれに分かるように」

「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録に向けて活動している新潟県佐渡市の団体の中野洸会長は20日、文化庁や外務省などを訪れ、速やかにユネスコに推薦するよう求めました。

このあと中野会長は記者団に対し、政府が「総合的に検討している」と説明していることについて「理解できない。いろいろなことを想像はするが臆測でものを言うことはできないので、われわれに分かるようにしてほしい」と述べました。

また、韓国が朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だとして反発していることについて「私が知るかぎりは、佐渡として、決してそうしたことはない。事実を日本政府として捉えてやってほしい」と述べました。