イギリス マスク着用義務など規制撤廃の方針 感染者減少傾向で

イギリスのジョンソン首相は、新型コロナウイルスの感染者が減少傾向に転じたことを受けて、屋内の公共施設でのマスク着用の義務など、規制の多くを撤廃する方針を明らかにし、新型コロナとの共生を目指す考えを改めて強調しました。

イギリスでは、変異ウイルスのオミクロン株の感染拡大にともない、今月はじめには20万人を超えていた、1日の感染者が、その後、減少に転じ、ここ数日は10万人前後で推移しています。

ジョンソン首相は、19日、議会下院で「一部の地域では感染拡大が続いているものの、全体としてはピークを越えた」などと説明しました。

その上で、先月以降ロンドンのあるイングランドで義務づけられていた屋内の公共施設でのマスクの着用や、大型イベントなどでのワクチンの接種証明の提示といった規制を今月27日から撤廃する方針を明らかにしました。

さらに、ことし3月に期限を迎える、感染後の隔離措置を定めた法律を延長しない意向を示し「風邪にかかっても隔離が義務づけられないのと同様だ」と述べ、新型コロナとの共生を目指す考えを改めて強調しました。

イギリスでは、12歳以上のおよそ63%がワクチンの追加接種を終え、経済界を中心に、規制の撤廃を求める意見が強まっていました。

ドイツは感染者最多 フランスは一日30万人超え続く

ドイツ政府の研究機関は19日、新型コロナウイルスの新たな感染者が11万2323人に上ったと発表し、これまでで最も多くなりました。

亡くなった人は239人となっています。

また、集中治療室で手当てを受けている患者は減少傾向にあり、2500人あまりとなっています。

ドイツでは、新たな感染者のうちオミクロン株に感染した人の割合が7割を超え、ラウターバッハ保健相は「感染のピークは2月中旬になる」との見通しを示しています。

またフランスでも、今月に入って、新たな感染者が30万人を超える日が続き、19日は、43万6167人の感染者が確認されました。