都 保健所の濃厚接触者調査を縮小へ 感染急拡大で業務ひっ迫

東京都内で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、保健所の業務がひっ迫するなか、都は、濃厚接触者を特定する調査を高齢者施設などに実質的に絞り、それ以外は、感染した本人から濃厚接触者と考えられる人への連絡をお願いするなどの方法を検討するよう都内の保健所に通知しました。

東京都内では感染の急拡大が続いていて、19日は過去最多の7377人の感染が確認されました。

保健所の業務もひっ迫していて、都によりますと23区などの保健所のうち、およそ10の保健所が増え続ける濃厚接触者を特定する調査をすでに縮小しているということです。

こうした事態をうけて、都は、都内の保健所に対して、業務を感染した人の体調変化などの把握と、急変時にとるべき行動を伝えることなどに重点化するよう求める通知を19日出しました。

通知では、濃厚接触者の調査は重症化リスクが高い高齢者施設や、同居の家族などに実質的に絞り、それ以外のケースでは感染した本人から濃厚接触者と考えられる人への連絡をお願いするなどの方法を検討するよう求めています。

都の担当者は「感染した人と接触した疑いがある人や、体調が悪い人は、速やかに医療機関を受診したり検査を受けたりしてほしい」と話しています。