イラン大統領 露訪問 核合意協議難航で米に譲歩迫るねらいも

イランのライシ大統領は、就任後初めてロシアを訪問して、プーチン大統領と会談し、アメリカの制裁に対抗するため経済面などで連携を強化する考えを強調しました。

核合意をめぐる協議が難航するなか、ロシアとの関係を強化し、アメリカに譲歩を迫るねらいもあるものとみられます。

イランの反米・保守強硬派のライシ大統領は19日、去年8月に就任して以降初めてロシアを訪れ、プーチン大統領と会談しました。

冒頭でプーチン大統領は、国際社会の課題に対してイランと緊密に協力していると強調したうえで「核合意をめぐりイランの立場を知ることは、非常に重要だ」と述べました。

これに対し、ライシ大統領は「両国関係は戦略的で永続的なものになるだろう。アメリカの一方的なやり方に、ロシアとともに対抗していく」と述べ、アメリカの制裁に対抗するため経済面などで両国の連携を強化する考えを強調しました。

イランの核合意をめぐる協議では、アメリカが解除する制裁の範囲などをめぐって意見の隔たりが大きく、妥結のめどは立っていません。

ライシ政権としては、伝統的に友好関係にあるロシアとの関係強化を図ることで、核合意の立て直しに向けた協議でアメリカに譲歩を迫るねらいもあるものとみられます。