バレンタインデー商戦 デパート各社 品ぞろえなど工夫の動き

来月14日のバレンタインデーに向けた商戦が本格的に始まりました。コロナ禍で対面での機会が減る中、デパート各社では、贈る人の個性や思いが相手に印象づくようにと、品ぞろえや売り場作りを工夫する動きが出ています。

このうち高島屋は、環境や人権の問題など社会の課題に関心を寄せる若い世代が増えているとして、こうした関心に応える商品を新たに投入しました。

具体的には廃棄される予定だった規格外のバナナを混ぜ込んで、フードロスの削減につなげたチョコレートや、原料のカカオ豆を生産するアフリカの農家や女性の自立を支援するため、売り上げの一部が還元される商品の取り扱いを主な店舗で始めました。
また、東京の伊勢丹新宿店は、バレンタイン商戦向けの特設売り場に、生花やドライフラワーを販売するコーナーを新たに併設します。

チョコレートに花を添えることで、日頃会う機会が減った職場の同僚や友人などに、感謝や親しみの気持ちをよりはっきり伝えられるとして、需要の取り込みを図るねらいです。
担当者の岩腰亜美さんは「人と会う機会が貴重になっているので、心のこもったものを贈りたいという人が増えているのではないか」と話していました。

一方、新型コロナの感染が急拡大する中、デパート各社では混雑の際に入場制限を行うなど感染対策を徹底したうえで、オンライン販売の品ぞろえを増やすなどして対応するとしています。