去年の外国人旅行者94%減 2年連続で大幅減

去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、おととしより94%少ない24万人余りにとどまり、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている影響で、2年連続の大幅な減少となりました。

日本政府観光局の発表によりますと、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、推計で24万6000人と、おととしの411万5000人余りに比べ、94%減少しました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響が長期化しているためで、おととしの外国人旅行者も前の年と比べて8割以上減ったことから、2年連続の大幅な減少となりました。

国や地域別に見ると
▽中国が4万2000人と最も多く、次いで
▽ベトナムが2万6000人
▽アメリカが2万人などとなっています。

また月別にみると、東京オリンピックが開幕した7月は、選手やコーチなどの関係者が来日したことから、前の年の同じ月と比べて12倍以上増えました。

一方で、1月から3月は、前の年の同じ月と比べそれぞれ9割以上減少したほか「オミクロン株」の世界的な感染拡大を受けて、水際対策が強化された12月も8割近く減っています。

政府はオミクロン株の感染拡大を踏まえ、外国人の新規入国を原則停止する措置を続けていて、外国人旅行者の回復は当面、見込めない情勢です。