クラスター発生で臨時休校 教材配付はドライブスルーで 和歌山

新型コロナウイルスの感染が広がる中、和歌山県岩出市では学校をまたがるクラスターが発生したため、今週からすべての小学校が臨時休校となり、学校では自宅学習を進めるため、保護者に車で教材を取りに来てもらうなど対応に追われています。

岩出市教育委員会によりますと、今月9日と10日に開かれた地域のバレーボール大会で学校をまたがるクラスターが発生し、これまでに5人の児童の感染が確認されたほか、濃厚接触者はおよそ80人にのぼるということです。

このため教育委員会では、17日から今月24日まで、感染が確認されていない1つの小学校を含む、市内6つの小学校すべて、およそ3000人の児童を対象に臨時休校の措置をとることを決めました。

このうち660人余りの児童が通う山崎北小学校には、自宅学習の教材を取りに来てもらうため、校庭に特設のドライブスルーの会場が設けられ、車を運転する保護者たちが次々と訪れていました。

保護者たちは、フェースシールドとマスクをした担任から車の窓越しに各教科の学習ドリルなどのソフトが入ったタブレット端末を受け取っていました。

訪れた小学6年の男子児童の母親は、「スムーズに受け取れてよかったです。自宅学習になり親も大変ですが、友達と会えない子どもたちも大変だと思います」と話していました。