トンガ噴火 “空港の灰 除去難航 物資輸送できず” 国連担当者

南太平洋のトンガ付近で発生した大規模な火山の噴火について、現地の支援に当たっている国連の担当者がオンラインで会見しました。この担当者は、空港に積もった火山灰を取り除く作業が難航し、航空機による支援物資の輸送ができていないと明らかにしました。

今月15日にトンガ付近で発生した大規模な火山の噴火について、トンガ政府は18日夜、3人が死亡し、多くのけが人が出たほか、島々で家屋が倒壊するなど、被害が広がっていると発表しました。

トンガの隣国、フィジーを拠点に現地の人道支援を担当している国連の担当者は19日、フィジーからオンラインで記者会見し、トンガではインターネットなどが使えず、状況を確認できていない島もあると指摘し、被害の全容は依然として把握できていないという認識を示しました。

また現地の空港では、滑走路に積もった大量の火山灰を取り除く作業が進められていますが、「想像以上に難しいことが分かった」と述べ、作業が難航し、航空機による支援物資の輸送ができていないと明らかにしました。

そのうえで、ニュージーランドなどから船が到着するまでには数日かかるとして、飲料水などの支援物資をすみやかに輸送するため滑走路の灰の除去が急務だと強調しました。

また、この担当者は、トンガ政府が新型コロナウイルスの厳しい水際対策をとっているため、今のところスタッフは新たに派遣しないとして、噴火当時から現地で活動している20人余りの国連職員に対しては、衛星電話などで連絡して支援を続ける考えを示しました。

自衛隊員をオーストラリアに派遣へ

防衛省は、被害状況などを把握するため、20日にも自衛隊員3人をオーストラリアに派遣することになりました。

また、トンガへの緊急援助物資の輸送には、自衛隊の艦船や航空機などを活用することを軸に、具体的な検討を進めることにしています。

鬼木防衛副大臣は、「防衛省・自衛隊として、被災したトンガの人々のため、万全の措置を講じていく」と述べました。