福島第一原発 燃料デブリ取り出しへ ロボットの試験映像を公開

東京電力 福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた核燃料、いわゆる「燃料デブリ」の取り出しに向け、2号機で使われるロボットの性能試験の映像が公開されました。

映像が公開されたのは、イギリスで開発されたロボットアームで、長さおよそ22メートル、重さおよそ4.6トンあります。

去年7月から神戸市にある施設で性能試験が行われていて、アームを伸ばすときの動作確認や、2号機の格納容器内部に通じる貫通部に見立てた、直径50センチ余りのパイプを通す訓練などが行われているということです。

アームの先端には金属製のブラシのような器具が取り付けられ、内部の堆積物の表面をこするようにして燃料デブリの一部を採取する計画です。

福島第一原発の1号機から3号機の「燃料デブリ」の取り出しは、廃炉で最大の難関とされ、東京電力と国は、年内にも調査が最も進んでいる2号機から着手する計画です。

ロボットの性能試験は最終調整の段階で、終わりしだい福島県楢葉町に移送され、さらに、およそ半年かけて実際の現場を再現した状況で操作の訓練が行われる予定です。

試験を行っている三菱重工業原子力セグメントの細江文弘さんは「世界初の取り組みで難易度も高いが、技術的な課題を一歩一歩クリアしていきたい」と話していました。

一方、1号機の格納容器内部の調査については今月12日から始まる予定でしたが、機器のトラブルで延期され、開始のめどは立っていません。