中国 北朝鮮との貿易総額 コロナ前に比べ9割近く減少

北朝鮮と中国との去年1年間の貿易総額は、新型コロナウイルスの影響がなかった3年前・2019年と比べて9割近く減少しました。一方、北朝鮮では17日、貨物列車で中国からの物資の輸送が再開されていて、両国の本格的な貿易につながるか注目されます。

中国の税関当局が18日公表した貿易統計によりますと、北朝鮮との間の輸出と輸入を合わせた貿易総額は去年1年間で3億1800万ドル余りとなりました。

前の年と比べて4割余り、新型コロナウイルスの影響がなかった3年前・2019年と比べると9割近く、それぞれ減少しています。

北朝鮮は新型コロナの感染対策としておよそ2年間国境を封鎖し、経済が打撃を受けていますが、中国外務省は17日、北朝鮮との間で貨物列車の運行が再開したと明らかにしました。

韓国メディアは北朝鮮に医薬品や生活必需品などの緊急物資が輸送されていると伝えていて、こうした動きが最大の支援国である中国との間での本格的な貿易の再開につながるか注目されます。

厳戒警備下の北朝鮮の貨物列車

北朝鮮と国境を接する中国東北部の丹東で、北朝鮮の貨物列車が北朝鮮北西部のシニジュ(新義州)に戻る様子を18日朝、NHKの取材班が撮影しました。

貨物列車は、周辺に多くの警察官が配置される中、中国と北朝鮮の間の川にかかる橋をゆっくりと通過していました。

中国の当局者はNHKの取材に対して「現時点で貨物列車は毎日運行する予定だ」と明らかにしたうえで、当面は北朝鮮政府が指定した物資を北朝鮮側に輸送するとしています。