シャープが新素材開発 密閉空間を最適な湿度に調節

大手電機メーカーのシャープは、保管する物の特徴に応じて密閉空間を最適な湿度に調節できる新たな素材を開発しました。楽器や食品などの保管で活用が期待されています。

シャープが開発したのは、シート型と、直径5ミリ程度のビーズ型をした2種類の固形状の新素材で、密閉された空間を最適な湿度に保つことができます。

湿度40%に維持する素材や60%に維持する素材など、維持したい湿度に対応させることができ、電源を必要とせず、水分を吸収したり放出したりしながら一定に保ちます。

例えば、湿度を40%から50%程度に維持するよう調節されたビーズ型のものは、バイオリンなどの楽器の保管に適しているほか、70%程度であれば、ワインセラーの中でワインの適切な熟成を促すことができるなどさまざまなものの保管が可能だということです。

さらにシート型のものは、住宅の壁や輸送コンテナなどに使うことで、結露を防ぐ効果が期待されるということです。

シャープでは、液晶を開発する技術でも温度管理を得意としていて、湿度に注目した今回の新素材については、ことし春の商品化を目指しています。

シャープ研究開発事業本部の香村勝一課長は「湿度を保持するニーズがあることから開発が始まった。今後は医療や健康分野での活用も探っていきたい」と話していました。