自宅療養者の支援強化 保健所への応援職員を増員 東京 杉並区

新型コロナウイルスの感染が急拡大し、都内の自宅療養者が1万人を超える中、社会活動をどう継続していくのか。東京 杉並区は、BCP=事業継続計画に基づき保健所への応援職員を増員し、急増する自宅療養者への支援を強化しています。

杉並区は、去年夏の第5波で区内の自宅療養者が最大で1000人を超え、保健所が自宅療養者に体調の変化がないか聞き取る「健康観察」が滞るなど課題となりました。

年明けからの感染急拡大で区は先週、BCP=事業継続計画に基づいた対応を始め、現在、区の各部署から最大40人の事務職員が保健所に応援に入っています。

都内で自宅療養者が1万人を超え、保健所は1日2回、自宅療養者の健康観察を行うとともに入院の調整にも追われています。

さらに感染が拡大した場合、段階的に図書館などの区の施設を閉館し保健所への最大100人規模の応援を検討しています。

保健所は自宅療養者が第5波のピークだった1000人を超えて1800人まで増加しても対応できるように、血液中の酸素の数値を測定するパルスオキシメーターを3900個確保しました。
杉並保健所健康推進課の渡邊秀則課長は「BCPということで、ほかの業務を一部、延期だとか縮小だとかして、保健所の業務の応援を頂いている。5波が自宅療養者が1000人を超えたので、第6波は2000人近いか、それ以上の発生も予想される。しっかり対応していきたい」と話しています。