トンガ大規模噴火 “2人行方不明 建物損傷被害も” 国連機関

南太平洋のトンガ付近で発生した大規模な火山の噴火から丸3日が過ぎようとしています。被害の詳しい状況が分からない中、国連の機関はトンガで行方不明者が出ているほか、沿岸部で建物が大きく損傷する被害が報告されていることを明らかにしました。

南太平洋のトンガ付近で今月15日に発生した大規模な火山の噴火から18日で丸3日が過ぎようとしていますが、現在も現地での通信が困難な状態が続いていて依然として被害の詳しい状況は分かっていません。

こうした中、OCHA=国連人道問題調整事務所はこれまでに判明したとする現地の被害の情報をホームページに掲載しました。

それによりますと、トンガでは17日の時点で2人が行方不明になっているということです。

またオーストラリアとニュージーランドが17日、現地の上空に派遣した軍の哨戒機の情報をもとにトンガ諸島の中でも海抜が低い2つの島の被害が特に懸念されるとしたうえで、首都があるトンガタプ島の西海岸沿いで建物が大きく損傷する被害が報告されているとしています。

一方、国連の衛星センターは噴火の前と後に撮影された火山とその周辺の衛星写真の分析結果を公開し、トンガタプ島の沿岸などで噴火の前と後で一部の建物の様子が変化していることから津波で被害が出た可能性があると指摘しています。

被害をめぐってはイギリスのメディアが17日、トンガに住むイギリス人の50歳の女性が津波に流されて死亡したと女性の親族の話として伝えています。

日本にいるトンガ人留学生は

高知市の高校に留学しているトンガ人の留学生は家族の安否が確認できておらず「毎日トンガや家族のことを考えてしまう」と不安な胸の内を語りました。

トンガでは電話やインターネットの通信が困難な状態が続いていることもあり今も被害の詳しい状況が分かっていません。

高知市の高知中央高校にはトンガ出身でラグビー部に所属しているポロ・ティモテさんとシアオシ・モヘノアさんの2人の留学生がいます。

2人は噴火をSNSで知り、その直後に家族と電話をしたり「教会に避難している」といったメッセージを受け取ったりしていましたが、その後連絡がとれなくなったままだということです。

ポロさんは「毎日トンガや家族のことを考えてしまってさみしい」と不安な胸の内を語りました。

またシアオシさんは「お母さんと電話できましたが2分で切れた。親のことを考えてしまいおとといの試合では何もすることができなかった」と話していました。

チームの主将を務める渡邉大さんは「自分たちにできるのは2人とコミュニケーションをとって楽しくラグビーをすることだと思う。家族の安否を確認して安心して一緒にラグビーがしたい」と話していました。