北京五輪・パラ 一般向けチケット販売せず 招待客のみ 組織委

中国で新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染が広がる中、北京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会は、一般向けのチケットは販売せず、会場での観戦は招待したグループに限定することを明らかにしました。

北京オリンピックとパラリンピックの観客について、大会組織委員会はこれまで、海外からの受け入れを見送り、中国本土の居住者に限って認めるとしていました。

しかし、組織委員会は17日夜、新型コロナの感染状況を考慮して計画を変更し、一般向けのチケットは販売せず、会場での観戦は招待したグループに限定することを明らかにしました。

そのうえで、観客に対しては、観戦中やその前後に、新型コロナの感染対策を厳格に守るよう求めるとしています。

具体的にどんなグループを招待するのかや、受け入れる観客の人数などは明らかにしていません。

中国では今月に入って、北京に隣接する天津でオミクロン株の市中感染が出たあと、上海や河南省、広東省など、各地に感染者が広がっていて、北京でも15日、感染者が1人確認されました。

オリンピックの開幕が来月4日に迫る中、北京市の当局は、今月22日以降に市内に入る人には、到着後72時間以内に改めて検査を受けるよう新たに義務づけるなど、警戒が強まっていました。