林外相 “日米同盟の抑止力・対処力 防衛力の抜本的強化必要”

林外務大臣は衆参両院の本会議で外交演説を行い、中国などを念頭に普遍的な価値や国際秩序が厳しい挑戦にさらされていると指摘したうえで、日米同盟の抑止力と対処力を強めるとともに防衛力の抜本的な強化にも取り組んでいく決意を示しました。

この中で林外務大臣は中国などを念頭に「現在、国際社会は時代を画する変化の中にあり平和と繁栄を支えてきた自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的な価値や国際秩序が厳しい挑戦にさらされている」と指摘しました。

そのうえで厳しさを増す安全保障環境への対応について「日米同盟は日本の外交・安全保障の基軸であり、同盟の抑止力・対処力を一層強化していく。そのためには日本自身の防衛力の抜本的な強化も必要だ」と述べました。

また国交正常化から50年となる中国との関係について「一方的な現状変更の試みは断じて認められず冷静かつきぜんと対応していく。香港情勢や新疆ウイグル自治区の人権状況も深刻に懸念する」と述べました。

一方で「日中関係は地域および国際社会の平和と繁栄にとって重要で主張すべきは主張して責任ある行動を求めつつ、共通の諸課題では協力することで『建設的かつ安定的な日中関係』の構築を目指す」と述べました。

さらに日韓関係について太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や慰安婦問題などで非常に厳しい状況にあるとしたうえで「国と国との約束を守ることは国家間の関係の基本で、日本の一貫した立場に基づき適切な対応を強く求めていく」と述べました。

そして北朝鮮への対応について「日米、日米韓の3か国で緊密に連携し、国際社会とも協力しながら国連安保理決議の完全な履行を進め北朝鮮の完全な非核化を目指す」と述べました。