大阪クリニック放火1か月 多くの人を巻き添えに死のうと事件か

大阪のビルでクリニックが放火され、巻き込まれた25人が死亡した事件は、17日で発生から1か月です。現場では、訪れた人たちが亡くなった人を悼んで手を合わせていました。警察は事件で死亡した容疑者が、多くの人を巻き添えに、みずからも死のうとして事件を起こしたとみて、殺人と放火の疑いで、今後、書類送検する方針です。

12月17日、大阪 北区曽根崎新地のビルに入るクリニックが放火された事件では、巻き込まれた25人が死亡、1人が重体になっています。

事件から1か月となる17日、現場には、亡くなった人を悼んで知人らが訪れ、手を合わせていました。

警察によりますと、これまでの捜査で、事件で死亡した谷本盛雄容疑者(当時61)とクリニックとの間にトラブルはみつかっておらず、動機はわかっていません。

容疑者には、事件前の数年にわたって交友関係のあった人物は確認されず、スマートフォンにも交友関係を示す通話履歴はなかったということです。

また、スマートフォンを調べたところ「死ぬときぐらい注目されたい」などと検索していたほか、スケジュール管理アプリには、事件の半年前から現場の下見など事件の準備に関する記述が残されていたということです。

警察は、容疑者が社会から孤立する中で、多くの人を巻き添えに、みずからも死のうとして事件を起こしたとみて捜査し、殺人と放火の疑いで、今後、書類送検する方針です。

現場には犠牲者を悼む人たちの姿

放火事件の発生から1か月となる17日、現場のビルの前では訪れた人たちが犠牲者を悼み、手を合わせていました。

初めて現場を訪れ、自身も精神科のクリニックに通院しているという男性は「道半ばで亡くなられて悔しかったと思います。ひと事とは思えないです」と話していました。

また、事件当日も現場付近を通りかかったという大阪 東住吉区に住む60代の女性は「黒い煙が上がってものすごい数の消防車の音が聞こえたのを覚えています。友人もこのクリニックに通っていて、事件の翌日に通院する予定だったそうで巻き込まれる可能性がありました。たくさんの方が犠牲になった本当に悲しい事件です」と振り返りました。

事件発生から1か月がたったことについては「みんな少しずつ事件のことを忘れていっていると感じますが、事件が繰り返されないようビルには階段を2つ設けるなど、再発防止のための対策が進んでほしいです」と話していました。