不妊治療で第三者提供精子を注入「顕微授精」を実施へ

精子がない病気などで不妊のカップルに対しては、第三者から提供される精子を使った不妊治療が行われています。この治療について、学会が認めている子宮に注入する方法では妊娠率が低いとして、東京都内のクリニックが人工的に卵子に注入して受精させる方法で行う計画を明らかにしました。

計画を明らかにしたのは、東京 渋谷区にある「はらメディカルクリニック」で、精子がない病気などで不妊のカップルを対象に、第三者から提供された精子を人工的に卵子に注入する「顕微授精」と呼ばれる方法で、17日から治療を行うとしています。

こうした治療について日本産科婦人科学会は、精子を女性の子宮に注入する「人工授精」という方法で、学会の登録施設で行うことを認めていますが、妊娠に至る率が5%程度と低いことなどが課題になっているため、クリニックでは妊娠に至る率が20%から30%と比較的高い「顕微授精」で行うということです。

精子は提供者をクリニックで募集するほか、国内外の民間の精子バンクなどと連携して確保するとしていて、生まれた子どもの「出自を知る権利」にも配慮して、子どもが18歳以上になった段階で提供者と連絡が取り合えるよう、情報を管理するなどとしています。

クリニックの宮崎薫院長は「人工授精だと何十回繰り返しても妊娠せず、海外で治療を受ける患者も少なくない。妊娠率の高い治療法を行うことで、患者さんに寄り添っていきたい」と話しています。