トルコとアルメニア 国交正常化に向け協議始める

歴史的に対立し、外交関係のないトルコとアルメニアが、国交正常化に向けた協議を始めました。背景には、人や物の往来を活発にして両国経済の立て直しにつなげるねらいもあると見られます。

国境を接するトルコとアルメニアは、第1次世界大戦中にトルコ系のオスマン帝国で大勢のキリスト教系のアルメニア人が殺害された問題をめぐって、長年対立してきました。

1991年のソビエト崩壊に伴ってアルメニアが独立した際、トルコは国家承認しましたが、トルコと宗教や言語が近いアゼルバイジャンとアルメニアの武力衝突を受け、2年後に国境を閉鎖するなど関係が断絶状態となり、今に至っています。

こうした中、両国の代表団は14日、ロシアの首都モスクワで国交正常化に向けた協議を始めました。

トルコ外務省は、前向きで建設的な議論ができたとしたうえで、両国は完全な国交正常化に向け、前提条件をつけずに交渉を進めていくことで合意したと発表しました。

協議に先立って、来月から両国間を結ぶチャーター便の就航が決まったほか、アルメニアがトルコ製品の禁輸措置を解除すると発表しました。

両国が関係改善を模索する背景には、人や物の往来を活発にしてともに低迷する経済の立て直しにつなげるねらいもあると見られ、協議が進展し、歴史的な和解が成立するかが焦点です。