「アラブの春」から11年 チュニジアで市民抗議デモ

中東の民主化運動「アラブの春」の発端となった北アフリカのチュニジアでは、独裁的な政権の崩壊から11年となった14日、サイード大統領が強権的な統治を強め民主化の動きに逆行しているとして、市民による抗議デモが行われました。

チュニジアでは11年前の1月14日、23年間続いた独裁的なベンアリ政権が市民の大規模なデモによって崩壊し、中東各地に広がった民主化運動「アラブの春」のきっかけとなりました。

その後、チュニジアでは民主化が進み、アラブの春の「唯一の成功例」とも呼ばれましたが、サイード大統領が去年7月、政治や経済の混乱が続く国を立て直すためとして議会を停止するなど、強権的な統治を強めています。

首都チュニスの中心部では14日、大統領の措置は11年前から続く民主化の動きに逆行しているとして市民が抗議デモを行い、非難の声を上げました。

これに対し、治安部隊が道路を封鎖し、放水車を使ってデモの排除に乗り出しました。

サイード大統領は、今の議会に代わる新たな議会の立ち上げを目指し、憲法改正の是非を問う国民投票をことし7月に行う方針を示していますが、市民の反発が広がる中、民主化に向けた動きを再び軌道に乗せられるのか不透明な情勢です。