維新の前川衆院議員を書類送検 前川氏“公選法に抵触しない”

去年10月の衆議院議員選挙で奈良1区から立候補し、比例代表で復活当選した日本維新の会の前川清成議員が、選挙の公示前にみずからへの投票を呼びかける趣旨の文書を有権者に送ったとして、公職選挙法違反の疑いで書類送検されました。前川議員は「公職選挙法に抵触するところはないと確信しています」などとコメントしています。

書類送検されたのは、日本維新の会の前川清成衆議院議員(59)です。

警察によりますと、前川議員は奈良1区から立候補して、比例代表で復活当選した去年10月の衆議院選挙で、公示前にみずからへの投票を呼びかける趣旨の文書を不特定多数の有権者に郵送したとして、公職選挙法違反の事前運動などの疑いが持たれています。

捜査関係者によりますと、文書は封筒の形式で、前川議員の出身大学の卒業生に送られたということです。

封筒には、投票を呼びかけるため、選挙期間中は有権者に送ることが認められている「選挙はがき」が、宛先が書かれていない状態で入っていて、知り合いの氏名や住所を記入して返信するよう求める依頼文が同封されていたということです。

警察は、選挙はがきなどに「選挙区は『前川きよしげ』とお書きください」と記載されていることなどから、事実上、公示前に選挙区の有権者である卒業生たちに投票を呼びかけたと判断し、書類送検しました。

警察は、議員本人が、はがきや依頼文の内容を確認したうえで送っていたとみて、詳しいいきさつを調べています。

前川議員は弁護士で、平成16年に当時の民主党から立候補して参議院議員を2期務め、内閣府副大臣などを歴任し、現在は日本維新の会に所属しています。

前川議員 “公選法に抵触しないと確信”

前川議員は書類送検を受け、文書でコメントを出しました。

このなかで、去年10月の衆議院議員選挙に先立って、選挙はがきと、その作成を依頼する文書などを発送したとしています。

そして「公職選挙法は届け出前の選挙運動を禁止していますが、選挙運動の『準備行為』は禁止していません。私も本件選挙の準備行為として大学卒業生らに対しても選挙はがきの協力をお願いしました」などとしています。

文書の発送については、公示後に選挙はがきの用紙の配布を始めても、限られた期間では数万通のはがきを回収し、重複をチェックするなど、整理したあとに郵便局に持ち込むことは不可能だ、などとしたうえで「選挙の実務として例外なく公示前に選挙はがきの用紙の配布を始めて、選挙はがきの作成を依頼しています。決して『無差別に送りつけた』訳ではありません。大学の卒業生らは私にとって支援を期待することができる人たちです。投票をお願いした訳ではありません。選挙はがきを作成して、送り返してほしいと依頼しています」などと説明しています。

そのうえで「本件発送は選挙運動には当たらず、事前運動を禁止する公職選挙法に抵触するところはないと確信しています」などとしています。