アフガニスタン タリバン復権後初の予算案承認 執行が課題

アフガニスタンを統治するイスラム主義勢力タリバンの暫定政権は、権力を掌握後初めてとなる予算案を承認したことを明らかにしました。ただ国家予算の大半を国外からの支援などで賄ってきたことから、今後予算を執行できるかが大きな課題です。

アフガニスタンでは去年8月、タリバンが権力を掌握し、暫定政権を樹立して統治を進めていますが、タリバンの報道担当者は13日、ツイッターでことし3月までの3か月間の予算案を承認したことを明らかにしました。

予算の承認は復権後初めてで、予算の規模は総額539億アフガニ、日本円でおよそ584億円になるということです。

現地の複数のメディアによりますと、予算の大半は、タリバンが復権した去年8月以降支払われていない政府職員の給与やインフラ投資などに充てられるということです。

ただ、アフガニスタンでは国家予算の大半を国外からの支援などで賄ってきたことから、今後、予算を執行できるかが大きな課題です。

アフガニスタン情勢に詳しい慶應義塾大学の田中浩一郎教授は「国内では国民の不満が高まっているが、タリバン内部では金を融通しないと統制がとれないところまできている。こうした中『自分たちはできる』ということを内外に示さなければならない」と述べ、今回の予算を通じて、タリバン内部の統率を図るねらいもあったと分析しています。